昔は良かった...
米国高配当ETFと言えば、SPYD、HDV、VYMの三つだけを紹介していれば、それで許される時代が、2020年は確かにあった。
いーてぃーえふ?何それ美味しいの?
そんな投資初心者が多い中、高配当ETFを紹介するだけで
「素敵!抱いて!」
そう言われる時代も、確かにあったのです…
しかし、今や米国株高配当ETFは有名になり過ぎた!
猫も杓子もこの三つを紹介するので、もう殆どの人間に知れ渡った今。
VYMを紹介しようものなら、読者からは、「こいつ今さらVYM紹介しているよ笑」。「オワコン乙!」
と言われる始末。
くやしい...俺、くやしいよ!
そんな、嘲笑と侮蔑が渦巻く、米国高配当ETF界の中で、あえて!今!
紹介しようではありませんか!
10個の米国高配当ETFを!
さぁ、刮目あれ!
10位:QYLD
■分配月:毎月
■経費率:0.60%
■暴落耐性:なにそれおいしいの
グローバルXという、いかにも怪しい名前の会社が運営している、いかにも怪しいETF。
利回りが10%を超えてる時点で、それなんてポンジスキーム?
カバードコールという、説明を聞いてもよくわからん仕組みで分配金を捻出しております。
以前、解説記事を書いたのでよかったらどうぞ。
利回り10%越えで毎月分配型の時点で、ちょっとね....
しかし、わかっちゃいるけれども、それでも買っちゃうんだよなぁ...
それだけ、15%という驚異の利回りは、魅力的。
誰も責められません。
9位:XYLD
■分配月:毎月
■経費率:0.60%
■暴落耐性:あるわけないじゃーん
QYLDの兄弟版。
QYLDがQQQのカバードコールだったら、XYLDはVOOのカバードコール商品。
経費率は0.60%とかなり高め。ちなみにQYLDも同じく経費率は高いです。
此方も10%を超える、高い配当利回りがウリのETFですが...
数年後にひっそりと消えてそうなETF。投資して大丈夫かいな。
8位:SCHD
■配当月:四半期毎
■経費率:0.06%
■暴落耐性:強い
誰も聞いたことがない幻の高配当ETF。それがこちら、SCHDです。
財務状況が良好な、上位の100社の企業を投資対象に組み入れて安定した運用。
そして、経費率は0.06%と王者VYMと同じレベルのコストを実現。
気になる利回りは、3%程と、これまた悪くない配当利回り。
しかし...唯一かつ最大の欠点は、日本の証券会社では扱っていないところ。
やるなら、アメリカの証券会社の口座を開設しなければなりません。
当然、特定口座開設はできず一般口座になるので、確定申告しなければなりません。
...面倒くさい。ということで、幻のまま終わる優良ETFでした。
7位:JEPI
■分配月:毎月
■経費率:0.35%
■暴落耐性:未知数
2020年5月21日に開始された出来立てほやほやのETF。
運用会社は、JPモルガン社という超ビックネーム。
そのせいか、運用額は開始から鰻上り。
遂にはHDVを越える運用額となりました。
資金の8割は、S&P500採用銘柄を中心とした株式に投じ、残りの2割を仕組み債で運用しています。
経費率は0.35%です。低くはないですが、VYMとかと比べるとちょっとね...
過去平均の分配利回りは約7%程。ちなみに、毎月分配型です。
なので、VYMと比較するよりかは、QYLD等のカバードコール商品と比較すべきかもしれません。
仕組み債は、個人的にリスクとリターンが見合っていないと思うので(リスクの方が高い)あんまりお勧めはしませんが...それでもこの利回りは魅力的。
QYLDに投資するぐらいなら、まだ此方かなぁ。
仕方ないね。利回りは正義だからね。
出来立てほやほやなETFなので、これからに注目。
6位:PFF
■分配月:毎月
■経費率:0.46%
■暴落耐性:よわよわ
此方もちょっと他とは毛色が違う、米国優先株式ETFとなります。
そもそも、優先株式って何?と思われる方も多いと思いますが、優先株式とは、議決権のない株式のことを指します。
つまり、株主としてあーだこーだ文句を言わない代わりに、配当が通常よりちょっと良い感じになった、と言うとイメージ湧きますかね?
日本では殆ど流通しておらず、伊藤園ぐらいしか聞いたことはないレベル。
アメリカでもそれほど多くはありませんが、それらを取りまとめたのがこのPFFとなります。
株価は値上がりしないくせに、しっかりと暴落するのでメインにはしない方が良し。
配当利回りはいいんだけどなぁ...
5位:SPYD
■分配月:四半期毎
■経費率:0.07%
■暴落耐性:弱い
昔は高配当ETF御三家の中でも、一番利回りが高いETFとして名を馳せたSPYDも、今や落ちぶれたもの。
その地位を他の高配当ETFに奪われ、配当利回りもパッとしない。
そのくせ、暴落時はしっかりと最大限に暴落するETF...
ねぇ、恥ずかしくないの?利回りは大してないくせに、しっかりと暴落するその脆弱性、恥ずかしくないの?
嘗ての栄光を、果たして取り戻すことが出来るのか?
4位:AGG
■分配月:毎月
■経費率:0.03%
■暴落耐性:強かった
此方は今までとは一味違って、債券系のETFになります。
債券系ETFにも松竹梅と何種類かありますが、このAGGはその中でも一番リスクの低いETF。(その分利回りも低いですが)
ズバリ!構成する銘柄のうち70%以上がAAA以上の債権です。
AAAランクとはすげー会社という意味です。
このクラスの会社は、1981年から2022年の間に一件も破綻していません。
利回りは2%程。
ボラティリティも低い...はずだったんですが現在10%程値下がりしてます。
というのも、債券価格は金利と相関関係にあり、金利が上がると債券価格が下がります。
現在、米国株の金利が上がっているので、債券ETFであるAGGの価格が下がってきているわけですね。
しかし、金利上昇もいつかはストップし、また金融緩和に動くというもの。
意外と、今の価格は買い時かもしれませんよ!
3位:VIG
■分配月:四半期毎
■経費率:0.06%
■暴落耐性:強い
高配当ETFと呼ぶには低い利回り率。
現在の株価だと、大体1.5%程の利回りなので、高配当とは言えませんね。
このETFの真髄は、現在の利回りではなく、将来の利回り。
というのも、連続増配株で構成されているETFなのです。
増配ということは、現在の配当金が増えていくということ。
なので、今は利回りは1.5%ですが、将来は3%。いや、6%も夢じゃない。
まぁ、それが何十年後になるか分かりませんが。
よって、20代ぐらいの若者向けのETFですな。
2位:HDV
■分配月:四半期毎
■経費率:0.08%
■暴落耐性:まぁまぁ
同じく過去高配当ETF御三家として持て囃されたETFの一角。
しかし今じゃ、誰も見向きやしない!
2022年6月もしっかり減配し、最早、持ってる方が恥ずかしい。
このETFに数百万も突っ込んでイキってる情弱がいるようですよ笑。
うけるー。HDVに投資が許されるのは小学生までだよねー笑
まぁ私のことなんですけどね。
...脳が破壊されそうです。
でもいいんです。トータルではプラスだから…!
1位:VYM
■分配月:四半期毎
■経費率:0.06%
■暴落耐性:強い
高配当御三家筆頭。
SPYDとHDVがその勢いを落としている中、その真価を発揮。
配当金も着実に増額しており、暴落体制も強い。
王者は常に一人。所詮、奴らは偽物。
高配当ETFは、私こそがふさわしい...!
そう言い放つ姿に、痺れる憧れるぅ!
VYMしか勝たん。はっきりわかんだね。
終わりに
調べてみたら、米国高配当ETFって40個ぐらいあるんですね。
ちょっと調べてそのぐらいだから、実際にはもっとあるかも。
...そんなに全部解説出来ないので、ある程度有名なのから選定しました。
本当は、ARCCとかも入れようかな?と思いましたが、楽天やSBI証券で買えなくなってしまったので、圏外ということで。
まぁ、おすすめは?と聞かれたら、VYMかVIGを買っておけば無難じゃないですかね?
強欲な方は、QYLDを買えばよいと思うよ。数年後どうなったか教えてね。
以上!読んで頂きありがとうございました!
あ、そうだ。投資は自己責任でお願いします。