いやー、今この小説のレビューをするのは最早私一人なのでは?
失礼ながら、そう思うぐらいマイナーなネット推理小説です。
そもそも、ネット小説の時点でマイナーなのに、更にだいぶ昔の作品。
私が大学生の時に読んでいたので、もう20年ほど前の作品です。
でも、推理小説の中ではトップクラスの名作ですので、今回紹介してみたいと思います!
あらすじ
とある館に無作為に集められた10人の老若男女。
そこで、主催者からあるゲームに参加するかどうか、持ちかけられます。
そのゲームとは、10人のうち、1人が犯人役となってゲームの参加者を殺す役になるということ。
残りの9人は探偵役となって犯人役が誰かを当てる役になるというもの。
犯人役は、誰か1人殺せば1000万円貰えます。
残りの9人は、犯人を当てればその時点で犯人が獲得している賞金を貰える、というゲームです。
つまり、探偵役も誰か1人殺されなければ賞金はもらえないですし、殺される人数が多ければ多いほど賞金は増えていきます。
また、探偵役は犯人が分かったら主催者にその旨を伝え、告発をすることになります。
そこで、別室に入り犯人を指定するのですが、もし間違った場合はペナルティを受けます。
主催者に殺されてしまいます。(ペナルティ重過ぎ...)
そのため、探偵役もあてずっぽうで告発する事は出来ず、余程の自信がない限り告発ができないルール。
主催者側は審判役として館のそこらじゅうに黒服の男たちを立たせておりますが、彼らはルールを破らない限り何もしません。
たとえ、目の前で殺人が行われていても...
ルールを熟読し、一人一人殺していく犯人役。
全員殺される前に、犯人を当てることができるのか...?
そんな感じの推理小説です。
感想
この殺人ゲームですが、他と違って様々なルールが設定されており、これがなかなか良く練られていて面白いんですよ。
イメージは汝は人狼なりや、をかなり複雑にした感じですかね?
以前紹介した「インシテミル」が似ているかもしれません。
犯人役はたったの1人。残りの9人は全員探偵役なので、探偵側が有利と思いきや、そうでもなく。
犯人はゲームのルールを巧妙に利用して1人また1人殺していきます。
だんだんと少なくなっていく探偵役。どんどん追い詰められていき、人間の本性が暴かれていく展開。
いやぁ、非常に面白く、よくできた推理小説だと思います。
そして、犯人は...?
そして、犯行が全て終わり、犯人は一体誰なのか?真相編を読もうと思ったら…無いんですよ。
ビックリするかもしれませんが、何故かこの作者、推理小説の一番のキモである真相編を載せていないんですよ。
嘘だろ!?と思うでしょうが、ほんとです。
まるで、気になっていた子にうちに来る?と言われホイホイと家に行ったら、そこに彼氏がいた感じです。
ちなみに、20年前は普通に真相編も載せていましたが、何故かある日突如削除されています。
なので、私は誰が犯人なのかは知っていますし、犯人が犯した失策も分かっています。
もし万が一、私のこのレビューを見て、この小説を読んでしまった人がいましたら。
そして、犯人が誰なのか答え合わせをしたい場合はコメントしてください。
特別に!お教えしますので。
ふふふ。わかっていますよね?
勿論、タダで教えてもらえるとは思っていませんよね?
なーに、あなたが女性であれば、話は簡単です。
わかっていますよね…ふふふ?
そんな昭和のセクハラをかましながらも、まずはご自身で推理してみてくださいな。
ヒントは、探偵役に危害を加えても良いのは、犯人役だけ、というルールです。
是非とも、自力で犯人が誰なのか当ててみてくださいね!
ネットで検索すれば、未だサイトは出てきますし、ネット小説なので当然無料。
時間がある時、是非とも検索して読んでみてくださいね〜。