【映画感想】パラサイト-半地下の家族-【汚水便所で吸う煙草の味は?】


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止めろよ...

仲のいい家族が、貧しいながらも仲のいい家族が、不幸になる映画は止めろ。

 

既に結末を申し上げていますが、「パラサイト 半地下の家族」はそんな韓国映画です。

 

あらすじ

韓国の半地下...日本でいう、言ってしまえば貧乏家庭が住む、安くて臭い、便所コウロギが友達の家に住む家族。

 

うだつの上がらない日々。上がり目がなく、お先真っ暗。

このまま底辺のまま過ごしていくのか...

そう思った矢先、偶然にも、息子が上流家庭の家庭教師になることに。

 

この千載一遇のチャンス、逃してなるものか。

家族総勢で、上流家庭に食い込んでいく、成り上がりコメディ社会派映画です。

 

所感

最初から、詰んでいるんですよね。

リストラされ、事業をやってもうまくいかないおやじ。元ハンマー投げの母親。

息子は何年たっても大学に合格できない浪人生。

娘は、そんな境遇で半分スレてしまっている。

 

正攻法では、一生半地下のまま。

 

そりゃ、貧乏ですよ?でも、誰が悪いわけでもない。

寧ろ、貧乏のわりに、仲のいい家族です。

 

そんな家族が、ひょんなことからこの境遇から抜け出せる術を得た。

多少法に触れるだろうが、やりますよ。誰だってやります。私だってやります。

 

見どころ

この映画の見どころは、家族愛。

家族の助け合いだと個人的には思っています。

 

だって、底辺の家族ですよ?

現実では、ギスギスして罵りあってもおかしくない。

にも拘らず、この家族は貧乏で不平不満を言いながらも、基本的に仲がいい。

 

映画だから、フィクションだから、といえるかもしれません。

でも、確かにそこには、家族愛が存在しているのです。

 

ピンチの時は助け合って、チャンスは皆で分かち合う。

そんな、理想的な家族を、この映画では、確かに見ることが出来るのです。

 

ラストは....

悲しい...底辺は、所詮底辺のままなのか...

 

お前、臭くない?その一言が、どれだけ残酷なことか。

 

悪いことはしましたよ?でも、そんなに悪いことをしましたか?

 

多少、調子に乗ってしまったことは否めません。

でも、彼らはあくまでも一線を越えていません。

 

本当に、ちょっと(結構?)悪いことをしたまで。

殴った時、相手を殺してしまったかと心配になるぐらい、優しく気弱な人たち。

 

それなのに...このラストは、あんまりじゃないですか?

ドラクエⅣと同じ、一瞬ハッピーエンドかと思わせておいて...な最後じゃないですか。

 

上流階級の人間の悩みに比べて。

汚水あふれ出る便所の上で、隠しておいたタバコを吸う妹の姿に。

 

映画賞の一つや二つ、出てもおかしくはない程には、現代社会の闇を感じましたよ。

 

考察

同じ世代の人間は、半地下で暮らしている主人公たちを臭い、と評していました。

 

しかし、次世代のエリート子供達は、臭い、と感じていなかった。

ただ、違う、と言っただけ。

若しくは、全く違いには気づかなかった。

 

見下されるのとはまた違う。

 

弟の方は、トランシーバーを片手に避難しました。

姉の方は、気にせずにキスをしました。

 

両極端な対応。

一方では隔離、一方では融和を暗喩しているのか?

そう感じさせましたよ。

 

終わりに

ありきたりー。

とてもありきたりな映画感想になってしまいました。

 

まぁ、見た直後に思いのままに書き殴っているだけですから、そうなります。

 

前半は、正直たいして面白くありませんでした。

ちょっと都合よすぎじゃない?

アカデミー賞受賞とはいえこんなもんか。

そんな感じ。

 

でも、そう思ってしまい、見るのをやめてしまうには、余りにもったいない名作。

 

こんな名作を見れるから、Amazonプライムに入ってしまうのですよね。

 

Amazonプライムは、たった500円?でしたっけ。

うろ覚えですが、そんな端金でこんな名作を見せてくれるなら、惜しくない。

 

全く惜しくない出費です。

 

久々に映画見たけど、いやー、名作はいいね。

 

あと、妹は俺と結婚してくれ。こんな擦れた、でも心優しい子と俺は結婚したい。

 

以上!しょうもない映画感想でした!

まだ見ていない人は、是非ご覧ください。

 

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