唐突ですが、仕事のイメージって、どんな感じです？
コツコツと積み重ねる？地道に一歩一歩進んでいく？
そのようなイメージを持たれている方も多いと思いますが、私のイメージは違うんですよね。
積み重ねるのではなく、既に出来上がっている巨大な建物の崩壊の延命措置、というのが仕事のイメージです。
巨大な建物…例えばですが、至る所にヒビが入っている老朽化しているダムを、なんとか決壊させないように頑張る感じですね。
既に完成されているので、作る楽しみはありません。
ただひたすら、壊れた個所を復旧させていく。
造られてから、もう長い年月が経ち、あちこちに経年劣化が見られる有様。
ヒビの隙間から水がこぼれ落ちるのを、ひたすら塞いでいく仕事。
補修したと思ったら、また新しい穴が空いて、慌てて塞ぐ毎日。
至る所に老朽化の影響が出ており、ヒヤッとすることもしばしば。
ちょっとした油断が、大怪我につながることも。
そして、いつ何処から水が溢れるかわからない。
もしダムが決壊したら…
その時の損害の大きさや、被害を被るであろう住民のことを考えると、常に24時間体制。
全力を尽くさなければならない。
何とか今日も決壊させなくて済んだ…
そう安心しながら、会社に戻れば、もっと効率よく直せないのか？時間がかかり過ぎでは？と社内からはぐちぐちと言われ。
住民達からは、ダムの補修に金をかけ過ぎだ！もっと安くしろ！と言われ…
じゃあお前らがやってみろよ、と思いながらも反論したら余計にややこしくなるので何もいえず。
日常的にストレスをかかえ、休日は何も考えずに休もう…そう思って家に帰る毎日。
土日のトラブル対応
そう思っても、その土日にもトラブルが発生して対応に追われる日々。
トラブルの内容を聞き取りし、瞬時に判断せねばなりません。
休日手当は雀の涙...外出中でも対応...
トラブルの緊急度、放置した場合のリスク。
諸々の条件を限られた時間で精査し、どのような対応をすべきか決断。
早く仕事辞めたい
そんな毎日を過ごしていると、ある時ふと、こう思うんですよね。
ダムがあるから、こんなに苦しまなければならない...
いっそ、ダムが決壊して、全てを洗い流してくれないかな…って。
勿論、ダムが決壊すれば会社に重大なダメージ。更に言えば、住民に死者が出る可能性すらあります。
それは分かっているのですが...もう疲れたよ。
他人の心配する前に、自分が精神的に死んでしまいそうです...
終わりに
言い過ぎました。
流石に、いつもいつもこんな感じではないです。
たまーに、昔っから住んでるおばあちゃんに「いつもダムの補修ありがとねぇ…」とか言われて蜜柑もらうのが、唯一仕事の楽しみ？みたいな？
時折、仕事が楽しいっていう人いるけど、まぁ楽しい仕事も世の中にはあるんだろうな、とは思います。
いつかセミリタイアしたら、そんな楽しい仕事に就きたいものですな。
え？お前がセミリタイアしたら、誰がダムの延命措置をするんだって？
嫌だなぁ…それは、仕事って楽しい！って言ってる他の誰かが代わりにやってくれますよ☺️
