キャー!
そんな叫び声が聞こえて来る本作は、サウンドノベルの金字塔とも言える名作です。
1994年と、もう四半世紀も前の作品ですが、今やってもそこそこ楽しめるのでは?と思うぐらい面白かった記憶があります。
実際、このソフトがきっかけでサウンドノベルというジャンルが一気に花開いたんじゃないかしら?
そのぐらい、影響力のあった作品だと思います。
今日はそんなかまいたちの夜を紹介したいと思います。
どんな物語なのか?
物語自体はよくあるクローズドサークルもの。閉ざされた空間に閉じ込められた人間達が、一人また一人と殺されていき…といった古典的なミステリーゲームです。
粗筋はというと、
主人公の透はひそかに気になっている真理という女の子を誘って、雪山のペンションに旅行に来ていた。
ただ、そのペンションが吹雪によって外部と連絡が取ることができなくなり、助けを求めることができない状態で宿泊客が何者かに殺されていく...
こんな感じです。
携帯使えば良いじゃん?そう思った貴方。いけませんね。1994年当時はまだ携帯がなかったのです!多分。
まぁ仮にあったとしても圏外だったのでしょう。
吹雪っていっても、頑張れば歩いて帰れるでしょ?そう思った貴方!いけませんね。
実際にその選択肢もありますが、バットエンド直行です。
まぁそういう訳で、貴方はプレイヤーとなって犯人を推理し、真相を突き止めて解決に導くことになります。
トリックは昔なら兎も角、どこかで聞いた様な感じのする物であり、正直今となってはそこまで驚かない部類です。
勿論、あまり驚かないでしょうが見せ方が上手いので、簡単には解けないですよ?
何が素晴らしいのか?
でも、このゲームの真髄は何と言っても臨場感。
プレイヤーは最初の犯人当ての時に推理を間違えてしまうとそこから先は悲惨なことになります。
皆、事件は解決したと思い、自分の部屋に戻り夜を過ごすのですが、深夜に悲鳴が上がり…
それを確認しに行くと、死体が見つかり…
そこから先はまさにサバイバル。
推理なんてしてる場合では無く、いかにして生き延びるか?というのが焦点となります。
その描写がまた臨場感があって怖いんですよ。
時折、良いタイミングでキャーという悲鳴が鳴り、夜中にやろうものならトイレに行けなくなること間違いなし。
二回目の推理を間違えると、バッドエンド確定ですが、そのバッドエンドもまた救いようがない内容でして…
真理、真理、ごめんよ...となります。
個人的には、前半はミステリーアドベンチャーもの。
後半は、ミステリーというよりサスペンスか、ホラーアドベンチャーものだと思います。
そのどちらも高い完成度を誇っていたからこそここまでの人気作になったのだろうなと。
メインストーリだけではなく...
まぁ何度かバットエンディングをみたら、恐らく真犯人を当てることができると思います。
しかしこのゲーム、真犯人を当てたら終わり、という訳ではありません。
いえ、終わることは終わるんですが、別のシナリオをプレイすることができるんです。
登場人物や舞台は同じなものの、全く違う展開を見せるので二度三度楽しめる作りになっているんですよ。
因みに、本篇でも推理中に
「犯人は…僕だ。」
とか面白選択肢が出てきたり、結構ふざけた部分もあります。
そういったところもまた魅力的なんですよね〜。
終わりに
このゲームのキャッチコピー、
「あなたのせいで死体が増える」
というものですが、まさにその名の通り。
推理に失敗すると加速度的に状況が悪くなっていくため、ある意味あなたのせいで死体が増えていきます。
食い止めるためには、
いかにして早い段階で真相に気づくか?
気づいたとして如何にして正しい選択肢を選ぶことができるか?
の二つのポイントが重要です。
あまりの人気っぷりに続編も出ていますが、やっぱり初代が一番面白かったですね。
あと、コアなファンがフリーゲームで2次作品を作っていたりしてます。
此方もフリーゲームとは思えないぐらい面白いので、本家をやってみて面白かったら是非ダウンロードしてみてください。
何れにせよ、もしまだプレイしたことがない人がいるのでしたら、是非ともプレイしてみてください。
正直、超面白いですよ!