何やら、貯金400万の人がFIREを自称して、物議を醸し出しているようですね。
...ふふふ、所詮奴はFIRE四天王の中でも最弱…
400万程度の資産で FIREを名乗るとは、FIRE界の面汚しよ…
嘘です、すみません。
しかし、400万程度では投資に回しても、月一万程度。
どうやって暮らしているのか調べてみると
・親所有の空き家を改造して住んでいる
・その固定資産税は親に払ってもらっている
・生活費で足りない分はバイトで補填するつもり
...これを経済的自立と呼ぶのは、流石にちょっと苦しくない?
正直、ニート寄りのフリーターでは?
いえ、すみません。
別にこの方の生き方にケチをつけたいわけではなく、生き方はそれぞれ。
別に構わないと思います。
今回はそこではなく、今日の趣旨は。
ニート&フリーターでもFIREを名乗れるなら、最早全ての日本人は、FIREしていると言えるのでは?
そう思ったんです。
FIREとは?
今更ながらの再確認ですが、FIREとは
「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった言葉。
直訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味になります。
本来は、自身の生活費を不労所得で賄う事で、働かなくても生活できる状態を指していました。
例えば、月の生活費が20万円なら、その20万円を投資等で賄う、という事です。
諸説あるものの、税金を考慮して、大体1億円の資産があればFIRE達成の目安。
計算としては、その1億円を利回り3%で運用し、税引き後12か月で割って、月20万で生活する、というもの。
だったんですが…現実問題1億を用意するのは無理。
と言う事で、派生系のSide FIRE等が誕生してきてから、話が少しずつおかしくなってきました。
FIREの種類については、先日解説しているので、そちらをご覧いただければと思います。
Coast FIREとは?働いているのにFIREとはこれ如何に【禅問答】 - 早く仕事辞めたい日記
一億総 FIRE社会
さて、本題の一億総 FIRE社会についてですが…
今回のように資産が少なく、経済的自立しているとは言い難いニート&フリーターでも、FIREを名乗ることが出来るのであれば。
誰であっても、FIREを名乗る事ができるようになったのでは?と言うのが今回の説。
つまり、以下の分類になるということです。
サラリーマン・・・Coast FIRE
自営業・・・Side FIRE
主婦・・・Side FIREと Barista FIREの複合型
ニート&フリーター・・・底辺 FIRE (new!)
つまりは、サラリーマンはCoast FIRE。
自営業はSide FIRE。
主婦は、家庭内労働とパートで経済的独立していることは、とあるソーシャルメディアインフルエンサーが実証済み。
ただ、今までだと、フリーターとニートだけが置いてきぼり…
FIRE界で、仲間外れにされていたのが現状でした。
だがしかし!
今回彼が底辺FIREを宣言したことで、新たなFIREが誕生!
彼が主張する底辺FIREとは、Lean FIRE&SIde FIRE&Barista FIREの複合型と言えば良いのでしょうか?
これにより、ニートもFIREの一形態となったことでコンプリート。
サラリーマンからニートまで、全ての人間がFIRE達成していることが立証されたのです!
クールジャパン…美しい国、日本。
この言葉を、初めて「深い」ところで理解できましたよ...
FIREは、僕たち一人一人の心の中にあったんだね。
もう、何も怖くない...!
終わりに
経済的自立とは一体何なのか?
改めて考えさせてくれる主張でした。
しかし、今回の底辺FIREが記事になったことで、はっきりと理解しました。
FIREは、もう、メディアのおもちゃになってしまったんだな...と。
ありがとう。
社畜の生き方しか知らなかった私に、希望の光を与えてくれた君のこと、忘れないよ...
しかし、ここまでくると、FIRE業界もいよいよネタが尽きてきたんだなぁ、と感じさせますね。
そろそろ、メディアお得意の掌返しをしてくるかな?
あれだけ持て囃しておいて、来年あたり
「ビジネスFIRE界の闇を暴く!」
「ソーシャルメディアインフルエンサーの知られざる裏の素顔!」
みたいな記事が掲載され始めたら、ちょっと笑ってしまいそうです。
メディアは、持ち上げてから叩き落すのが好きですからね。
いや、メディアが好きというより、私たち大衆が好きなだけか。
そう考えると、FIRE系インフルエンサーも大変です。
その生き方を賞賛されたと思いきや、ブームが過ぎた後は、一転して批判される立場。
徐々にメディアに相手にされなくなり、段々と減っていくフォロワーの数。
その時、肥大化した彼ら/彼女らの自尊心は果たしてどうなってしまうのか?
まぁ、ビジネスFIREですから、意外とあっさりと方針転換するのかもしれませんね。
このFIREブームがどのような結末を迎えるのか?
その終焉の日を、少しだけ楽しみにしております。
そして…例えブームが過ぎ去ったとしても、ひっそりとセミリタイアするのが、私の夢です。