セミリタイア熱に浮かされた私を冷ましてくれた3冊のFIRE本


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思い返せば、数年前。

 

FIREという言葉を知った時から、この思想に魅了されていました。

 

土日休日も働かなければならない職場環境。

理不尽なクレーム。訳の分からん上からの指示。

 

何のために生きているのか、わからない日々。

 

そんな日々に、FIREという生き方はあまりにも眩しすぎたのです...

 

しかし、FIREする為に知識を蓄えようと、関連本を読み進めていくうちに…

ある気づきを与えてくれた、3冊の本に出会いました。

 

今回は、私に衝撃を与えてくれたそんな3冊の本を、紹介したいと思います。

 

ゆるFIRE 億万長者になりたいわけじゃない私たちの投資生活

アラサーになり、それまで付き合っていた真面目に働くサラリーマンと結婚。

仕事も辞めて、主婦に早変わり。

 

その後は、自身をブランディングし、主婦ながらアラサーでFIRE達成を宣言!

 

ソーシャルメディアインフルエンサーを目指す事に!

 

主婦なのにFIRE?

そんな批判も、アンチ乙!で一刀両断。

 

家事だって立派な仕事!

掃除や洗濯、料理などの家庭内労働をすることで、その対価として旦那から家事代行料を貰っている!

プラスして、株式投資の配当金で、毎月の生活費を賄っている!

だから、私はサイドFIREしている!

 

...などと、一部の隙も無い完璧な論理を展開。

 

そして、その内容をブログやYoutubeで発信し、フォロワーもなんと今や数万人。

 

最早そちらの収入で十分な為、家事代行料が無くとも、サイドFIRE達成!

本当にFIRE系インフルエンサーの仲間入りを果たしました!

 

FIREをしてから、FIRE系インフルエンサーになるのではなく。

FIRE系インフルエンサーを演ずれば、自ずとFIREすることが出来る!

まさにコペルニクス的な発想!

 

FIREしたい全ての女性が目指すべき、カリスマ的存在!

 

本書には、NisaやiDecoだなんだと書いていますが、其方は枝葉の部分。

 

本質はそこではなく。

 

リスクのあるインフルエンサーといった自営業にチャレンジにあたって。

サラリーマンの旦那という、保険を確保する事が大切だと言う事を、教えてくれます。

 

失敗しても、最悪旦那の扶養に入れば良い、という心理的安全マージンは、やはりでかい。

 

勿論、著者も色々と試行錯誤し、努力した結果でもあるとは思いますがね。

 

みんなも、FIREしたければ結婚しよう!

 

今日からFIRE!おけいどん式 40代でも遅くない退職準備&資産形成術

40代でも遅くない、と言いつつ、40代からではもう遅いことを、改めて教えてくれる良書。

 

資産家の親から様々な援助を得ているのに、40代半ばまでFIREしなかったのは逆に凄い。

 

FIREする為には、何よりもまず裕福な家に生まれること。

それをシンプルに、改めて教えてくれます。

 

親の援助を受けるのは、別に良いです。

多少なりとも皆受けていますし。

 

ただ、FIRE出来たのは

・1/3は親の援助

・1/3は節約と投資

・1/3は独身と実家暮らし

と正直に書いてくれれば良いのに、親の援助等にはあまり触れず、節約と投資を強調するのはバイアスかかってません?

 

個人ブログならともかく、本を出版するなら、その辺もっと正直に書くべきじゃないです?

 

「僕がFIRE出来たのは、節約と投資をしてきたから!」

うーむ…勿論それも一つの要因だとは思いますがね。

 

資産形成術の本なのに、最後手作りカレーの写真を見せられた時は、脳がバグったかな?と一瞬自分を疑いましたよ。

 

みんなも、FIREしたければカレーを作ろう!

 

 

年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」

年収300万ホイホイ。

年収300万円且つ貯金ゼロから7年で、どうやってセミリタイアするか?

作者ならではの緻密な理論で展開してくれる。

 

要約すると

・生活費を月100,000円に抑える。

・月50,000円はフリーランスで稼ぐ。

・残りの50,000円を、不労所得で得る。

不労所得を年利4%で計算すれば!

1500万円で!

サイドFIREが出来るんだよ!

 

1500万なら、年収300万でも死ぬ気で頑張れば7年で貯める事は可能!

 

...などと、どこかで見たような一部の隙も無い完璧な論理を展開。

 

これを読んだとき、一回では理解不能で、もう一度読み直しましたよ。

 

年利4%の部分について税金が全く考慮されていない点。

50,000円をフリーランスで稼ぐ前提は、果たして良いの?という点。

 

何より、月100,000円で一生生活しなければならないという、ハードルの高さは些細な事。

 

浅学な自分では、完全に納得できなかったことが悔やまれる。

 

この本を読むと、人は信じたいものを信じる、という名言を思い出させます。

 

辛い真実よりも、優しい嘘に包まれたい…

仕方ないじゃない、人間だもの。

 

 

終わりに

如何でしたでしょうか?

 

これらの書籍は、セミリタイア熱に浮かされていた自分に、冷や水を浴びせてくれた啓蒙書。

 

「あれ?この資産でセミリタイアしても本当に大丈夫なのか、これ?」

そう考えさせてくれた、名著です。

 

こんな書き方していますが、感謝しているんですよ?

 

特に皆、きちんとセーフティネットを張っているところが素晴らしい。

 

ある方は、真面目な伴侶を捕まえ。

ある方は、親の資産。

ある方は、事業所得。

 

「一度しかない人生。チャレンジしなくてどうする?」

「たとえ失敗しても良い。やらなくて後悔するより、やって後悔した方がよい」

 

耳障りのいい言葉ですが…

そんな言葉は、安全な所にいる奴の綺麗事か、他人にリスクを取らせることで肥え太ってる奴の勧誘トーク

 

チャレンジしていいのは、失敗してもリカバリーできる状況を構築している人間だけ。

 

この言葉が、身に沁みます…

 

しかし、それでも…それでも…

セミリタイアがしたいです…安西先生

 

以上!

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