多様性の時代…
迂闊に人の意見を否定しようものなら、寄ってたかってタコ殴りにされる昨今、批判するにも細心の注意が必要です。
安易な批判をしてしまったら最後、アマゾン川のピラニアの如くネット住民に噛みつかれ。
骨の一欠片も残らない程食い尽くされてしまいますので、重々気をつけなければなりません。
そんな現代社会において、枕詞に
「人それぞれだから、否定はしないけど…」から始まる意見が散見されますが…
大体が、いやめっちゃ否定しているやん、と思うことが多い印象があります。
否定はしないけど、それって本当に楽しいの?
否定はしないけど、それって人としてどうなの?
否定しないけど、それって間違えてない?
否定はしないけど、おかしいよそれ。
もはや最後の方は、否定という言葉の概念が破壊されている状態。
まるで、それをつければ免罪符のように便利に使われる言葉。
否定はしないけどって言葉を使えば、なんでも許されると思っていませんか?
価値観は人それぞれ…でも、大多数の人間は、自分と真反対の意見を見ると、無意識に反発したくなってしまうもの。
ただ、それをストレートに言うと、多様性批判になる。
そこで発明されたのが、否定はしないけど、と言う枕詞を付け加えるという手法。
否定はしないけど、否定はしないけどから始まる文章は、否定的な見方をしてしまうなぁ…
うむ、よくわからない文章になってしまった。
自分の価値観を尊重してほしいなら、まずは他人の考えを尊重する姿勢が大事だとは思います。
とはいえ、間違ってると思うことを、それっておかしくない?というのもその人の自由。
そこまで変なことではないとも思います。
簡単に出来ることではあるけれど、真面目に考えると、批判というのは難しいものですなぁ。