なんかこいつレトロゲームしか紹介してなくね?
そう思われそうな気もしてきましたが、今回も古いゲームです。
だっておっさんですし。
今回紹介するのは、初代はプレステで1999年に販売されているジルオールというソフト。
1999年と言えばノストラダムスですが、今ノストラダムス知っている人ってどのくらいいるのでしょう?
三十代と二十代とでかなり差がありそうな気がします…
今日はそんなソフトを紹介していきたいと思います!
ジルオールとは
内容は昔のよくある中世ヨーロッパ風のファンタジー世界観。
そこでプレイヤーは冒険者となって様々な出来事に巻き込まれていく、というオーソドックスなRPGもののゲームです。
そんなありきたりな題材なのに何故お勧めなのか?
それは本作のフリーシナリオシステムが秀逸だったからです。
ストーリーの大まかな本筋は決まっているんですが、プレイヤーの選択次第で、異なる立場からストーリーに関わることができるんですよ。
つまり同じ出来事であっても、Aの国側で戦うのか?Bの国側で戦うのかを選ぶことが出来、選択によって全く違う状況となります。
なので、プレイするたびに違う展開が楽しめるのが本作の魅力なのです!
いやー、これが面白いんですよ🤣
このクソ野郎だと思っていた人物が、別の周回で仲良くなると全く違う一面を見せたり。
前回のプレイではいつの間にかいなくなっていたキャラが、実は裏ではあんなことになっていることがわかったり。
まさに、立場が違えば見方も変わるってやつを味わえます。
魅力的なイベント
また、どのようなプレイを行ったかによって、エンディングも変化します。
このエンディングも、仲間だけでなくNPCを含めたほとんどのキャラクターとの個別エンディングが用意されており、中には敵キャラとのエンディングまで!存在する始末。
ストーリーもコーエーらしく重厚で、単純な勧善懲悪ものじゃ無い所もプラスポイント。
個人的には様々なキャラクターの中でも、イオンズのイベントとフレアのイベントが甲乙つけ難いぐらい好きですね。
イオンズのイベントは切ないんですよ。
元は敵対していた魔物が改心して、一緒に暮らしていたんですが、色々あってまた戦うことになるんです。
でも、勿論戦うのは本意ではなくて、最後倒されてしまうんですがその時のセリフが…
「これでいいのだ、友よ・・」
「お前と過ごした日々、街での優しい思い出と共に静かに消えよう」
「次に生まれてくる弟や妹たちは、私の記憶を引き継ぎ少しだけ優しくなってるだろう」
「願わくば人間と兄弟たちの憎しみの連鎖を断ち切ってくれ」
「いつか、弟や妹たちが、俺のように幸せな日々を過ごせる時代が来るように・・」
もう、ゲームなのに泣いてしまいましたよ…
色々考えさせられるイベントでした。
一方でフレアのイベントは、退廃的というかなんていうか…爛れていますなぁって感じ。
こう言ってはなんですが、ちょっとあなたメンヘラ入ってません…?てなストーリーです。
でも、助けられずにお亡くなりになる時の台詞がまた切なくて…
「貴方には、私が醜く死にゆく様を見られたくはありません」
「さようなら、私の死を苦いものにした人よ」
私の死を苦いものにした人よって、凄いセンスのある言葉だと思いません?
こんなこと言われたら、助けたくなるってのが人情です。
まーイベント管理がシビアなので、油断するとすぐ死んでしまうのですが。
そういう所もまたメンヘラっぽい…でも好き!
エンディングもこれぞメンヘラ!ていう感じなので是非見てみてください。
他にも面白かったり、ジーンとくるイベントが沢山あってやってくうちにどんどん進めたくなるゲームなのです。
マイナスポイント...
と、ここまで良い点を並べてきましたが、悪い点もあります。
惜しむらくは、戦闘システムがイマイチな所。
このゲーム、周回プレイが前提だと思うんですが、戦闘システムが短調で飽きるんですよね。
あとイベントシーンもなんかもっさりしていて、演出をもっと上手くすれば良いのになー、と思う時もしばしば。
次はこの国の立場でプレイしよう!と思っても戦闘が面倒で二の足を踏むという…
一回のプレイも10時間はかかるので、周回プレイ前提のゲームなのだからもうちょっとショートカットできる部分もあって欲しかった所…
終わりに
とまぁ文句も色々書きましたが、それもいい作品だからこそ、ここが惜しいと思うんですよね。
隠れた良作だと思いますので、セミリタイアして時間がある方は是非ともプレイしてみて下さい。
最後に、このゲームのキャラのセリフで締めたいと思います。
「世界を巡って、人に出会い、仲間を作ってください。その中で世界は様々な顔を見せてくれるでしょう。自由な旅を!」