適応障害バリア


適応障害と診断されて、はや数ヶ月の時間が経ちました。

 

色々と環境が変わったことで、仕事の内容やプレッシャーも減り、結果ストレスも軽減。

 

正直...今までのハードワークに比べれば、ぬるま湯な内容です。

 

制限はあるもののテレワークも出来ますし、定時で帰ることも可能。

暦通りに休みは与えられますし、有給休暇も月に一回は取れる。

 

何より、休みの日に仕事の電話がかかってこないのが最高です!

 

まるで、ホワイト企業に転職した気分。

世に言う、ワークライフバランスな生活を送ることができるようになりました。

 

それもこれも、全ては適応障害になったから。

 

そう...私は気づいてしまったのです。

 

適応障害バリアという存在に。

 

誰も僕を責めることはできない

このコンプライアンス全盛期時代。

鬱や適応障害ADHD等、所謂ハンデを抱える人達への配慮は、最早十分過ぎるほど。

 

そんな私達に無理をさせるなんてとんでもない!

 

定時で帰ろうが仕方ない。

テレワークをしようが仕方ない。

有休を20日全部使っても仕方ない。

 

つまり...適応障害になることによって私は、

ブラック労働を跳ね除ける無敵のバリアを手に入れたのです!

 

土日休日に労働を強いられることもなく。

深夜までサービス残業をすることもない。

 

これが...真実の労働...?

では、、、今までの労働とは一体何だったのか...

 

そう、適応障害とは、ブラック労働をホワイト労働に昇華してくれる、神の福音だったのです!

 

人は何かの犠牲なしに何も得ることは出来ない

あは。

あはははっはははあhhっはっはっははっはhっははっはっはhh!!!

 

やはり神は存在した!FIRE教万歳!FIRE教万歳!!

 

全ての労働者はいずれ皆、適応障害となり。

そして、最期にブラック企業は滅びるのだ!

 

正義は勝つ!さぁ、信者達よ、皆、鬱になるのです!

ブラック企業に打ち勝つために、その魂を神に捧げるのです!

 

これは、聖戦!!

何の犠牲も無しに何かを勝ち取ること等、誰にもできやしない...!

 

終わりに

はーい、お薬の時間ですよー。

 

無敵のバリアを手に入れたのは良いんですが、それと一緒に睡眠障害、慢性的な腹痛、突発的な胸の痛み等のバットステータスが付与されるのは勘弁してほしい所。

 

ワークライフバランス…それを得るための代償、大きすぎませんかね?

 

失って初めて気づく、健康の大切さ。

ほんと、こんなになる前にさっさと辞めるべきでした。

 

いやー、神とかどうでもいいんで、体を元に戻してくれませんか?

え、無理?それは残念。

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